プロフィール
arachu
arachu
上州アスリートクラブ/ヘッドコーチ
関東学院大学→日清食品グループ→トライアスロン選手
※ニューイヤー(全日本実業団)駅伝出場、
自己ベスト:5000m13分51秒97、10000m28分14秒16、
マラソン2時間15分04秒、07年全日本トライアスロン宮古島大会14位、
アイアンマン・ワールドチャンピオンシップ(ハワイ)3回出場etc
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2011年10月21日

子供の指導と大人の指導①~理事長も書いていますVol.22~

弊社は「小中学生向け」と、「大人向け」にランニングスクールを行っています。色々と他の陸上クラブなどを見ていますが、有料で両方のターゲットを指導しているのは多くないのかもしれません。今回は、まだまだ始めて5カ月ですが、「マルチターゲットを対象」にしているスクール運営での指導方法として、気を付けている点、工夫している点、苦悩している点などを書きたいと思います。※あくまで「スポーツクラブ運営者、指導者」としての立場であり、「保護者、教育者」としての立場ではありませんので、予めご了承ください。

クラスは全部で9クラス
小学1.2年生(混合)、3.4年生(混合)、5.6年生(男子)、5.6年生(女子)、中学生(男子)、中学生(女子)、ブランチラン(初心者~初級/大人)、ウィークエンドラン(初心者~中級/大人)、市民ランナークラス(中級~上級/大人)と、小中学生は学年・性別、大人はレベルや都合に合わせたクラス編成になっております。そのような編成にした理由は、身体の成長に合わせた、体系的な指導を行いたかったという理由などです(大人のクラスは時間帯などの制約の為のレベル分けです)現在はこの9つのクラスを、コーチ1人(自分はアシスタント)という人的資源で行なっております。

クラスによって目的は様々
小学校低学年のクラスに関して言えば「走るのが好き」「正しい走り方を身につける」「もっと速く走りたい」「走る事は大事で将来につながる」など、動機・目的は様々にご参加頂いております※この学年は親御さんの意向が大きいですかね。小学校高学年になってくると、「長距離が好き」「他のスポーツを行っているが走り方を学びたい」「100mで記録を更新したい」など、目的が多少明確化されてきます。大人のクラスのブランチランは、「運動を始めたい」「健康の為」「いつかは10km位走りたい」など、目標が長期的な傾向になる事が多く、市民ランナークラスは逆に「3時間を切りたい」「ケガをしないフォームを身に付けたい」など目標が明確で短・中期的で具体的なものが多いのも特徴です。

と、そろそろ本題の指導について
上記のようにクラス、目的が様々なので、指導も画一的ではなく工夫を凝らして行っております。
【小学生低学年】能動的、積極的で活発な傾向にあると思ってます。ですが、一つ一つの言葉を理解しスグに改善するという作業は速くないと思ってますので、「反復練習」によって体感させることに主眼を置いております。もちろん、基本的な動作で気になる大きな欠点等は注意・指導しますが、口うるさく言うのではなく、反復練習の中で出来ている点を褒めて伸ばし、体で覚えていってくれればと思いながら指導しています。この年代は、一度出来たことは忘れない!というのが特徴ですかね。
【小学生高学年】「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、技術の習得にもっとも適した世代と言われています。ある程度、自分の型(フォーム、リズム等)を持って入会してきます。けれども、身体の成長を含め一番成長する時なので、基本動作(動き作りなど)については、止めながらでもしっかり指導します。一番全てが伸びるこの時期に、基本を疎かにしてしまい、後々の成長をストップさせたくないと考え指導しています。ですが、向上心も高い年代なので、言ったことをすぐに吸収してくれる世代だとも感じています。
【中学生】現在陸上部の補完的役割として入会して頂いている方が多いです。ですので、学校の部活動では出来ない事、クラブだから出来ることに時間を使っています。具体的には、基本動作、補強、ストレッチに時間の2/3を割き、本練習では、その週の学校でのメニューを聞き、足りない点を補うというやり方です。中学生には、なんとなく「こなす練習」ではなく、成果を意識させ「練習の目的」をしっかり理解させるように指導しています。スクールは週に1日だけの指導になり、残りの6日間は学校での部活動になるので、考えながら成長していって欲しいと思っています。

と、思ったより長くなりましたので、「大人の指導」については次回に書きたいと思います。私達は大学で教職課程を習得したわけでもなく、子供がいるわけでもありません。ですので、親御さんの接し方、先生としての接し方は出来ませんが、「走る事」についての指導者としては、自信を持って挑んでいきたいと思っております。まだまだ未熟な点等はございますが、何卒ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願いいたします。

  


Posted by arachu at 19:33Comments(0)理事長のはなし